飛行機は、簡単には飛ばない

桃川健治(モモカワ ケンジ/2015年 中途入社)

エンジニアってカッコいい。

大学3年生の時にたまたま参加したIT企業の会社説明会。現役のエンジニアが登壇し、プログラミング画面を見せながら、Webシステムが動く仕組みを教えてくれました。私は初めて見るプログラミング画面に圧倒されながら、書いたプログラミング通りにものが動くことや、日常的に使っている様々なWebサービスから社会を支えるシステムまで、すべて裏側にはエンジニアの仕事がある。そのことに感動し、「エンジニアってカッコいい!」と思ったのです。文系でしたし、プログラミングの経験も一切ありませんでしたが、迷わずその会社に就職。エンジニアの道に進むことを決めました。

開発ができる会社で、勝負したい。

新卒で入社したその会社では、システムの設計・開発といった上流工程から、テスト・保守・運用まで一通り経験。特にシステムの保守・運用業務を中心に、エンジニアとしての土台を作ることが出来ました。ですが徐々に、もっといちからシステムを開発する仕事がしたいと思うようになり、転職を決意。転職活動では10社程度、採用試験を受けましたが、最終的にこの会社に決めたのは「人」が良かったから。実際に上司になる方と面談を組んでくれるなど丁寧に接してくれましたし、面談を通じて、この人であれば意見をしっかり聞いてもらえそう、この人と一緒に働いてみたい、そう思えたのです。

空に見えない道を作る。

はじめての案件は大手SIerから設計・開発・テストを任されている、航空経路設計を行なうシステムの開発でした。簡単に言うと、飛行機が空港を飛び立ってから目的の空港に着陸するまでのルートを設計するシステムを作っていくプロジェクト。飛行機がルールを守って飛行できるように、空に無数の見えない道路を作っていくイメージです。航空経路を設計する上では、守らなくてはならない様々な規定が存在します。例えば、富士山・東京タワー・高層ビルなど、ある高さ以上のものは飛行機にとっては全て障害物であり、上を通過する際の高度が航空法で定められています。また離着陸する時の飛行機の角度にも規定があり、着陸態勢に入る位置も考える必要があります。その他にもいくつかの厳しい規定があり、それら全てを満たすように航空経路の設計を行なう作業は、まるで難解なパズルを組み立てていくような案件でした。

戦友ができる仕事。

10数人のチームでシステムの完成を目指していきました。壁にぶつかる度に、共に試行錯誤し、成長しながら乗り越えていく。そんないわゆる「戦友」ができるのも、エンジニアという仕事の醍醐味です。この案件でも自然と絆が強くなり、完成した時にはチームとして大きな達成感を得ることができました。私はこれからも新しい開発にどんどん挑戦していきたいと思います。そして将来的には、若手エンジニアを育てていく存在になりたいです。もっと技術があれば…と悔しい想いをすることも多いですが、自分が考えて作ったものが形になり人が見えるものになる。そんなエンジニアの仕事は最高にカッコいいって今でも思いますね。